ちょっと変わったカンボジアン&フレンチのレストラン、『The Elephant Walk』をご紹介します。
カンボジア人の母娘と、娘のアメリカ人夫がボストン近郊のSomervilleでオープン。
現在はボストンとケンブリッジに1店舗ずつあります。
シェフのLongteine de Monteiroさんはカンボジア出身ですが、シェフになる前は、フランスで政治学を学んだ夫Kenthaoさんがカンボジアの外交官としてエジプト、ユーゴスラビア、フィリピンに駐在したり、後にカンボジア大使として台湾に移ったりと、様々な国で生活をしていました。
しかしクメール・ルージュ(カンボジア共産党)が政権を取ると、大量殺戮で母親と兄弟を失い、家族はフランスに政治亡命します。
しかしフランスでは中々仕事が見つからず、Longteineさんは家計を支えるため、42歳の時にフランスで初となるカンボジア料理店をオープン。
彼女は10代の頃から母親に料理を習ったこと、また長年外交官の妻として様々な国のキッチンでカンボジア料理を作り続けた才能を活かし、10年間フランスのお店で腕を振るいました。
その間夫のKenthaoさんはウェイターとしてお店を支えました。
その後アメリカ人夫と結婚した娘Nadsaさんの元へ移り渡米。
Nadsaさんの夫Bob Perryさんと共に『The Elephant Walk』をオープンします。
現在のシェフはLongteineさん、Nadsaさん、またもう一人の娘 Launa さんのフランス人夫Gérard Lopezさんが務めています。
お料理はスパイスやココナツミルクを用いたカンボジア風メニューと、クレープやハーブチキンなどのフランス風メニューがあり、1つのお店で異なる雰囲気のお料理が楽しめるのも魅力です。
現在ケンブリッジ店の料理長を務めるGérardさんはフランスの人気パティスリーで働いていた事もあり、ムースやクリームブリュレやタルトなどのデザートも絶品です。
またお酒のメニューも豊富で、ブランチメニューもあります。
どちらも少し市内中心部からは離れた場所にありますが、お近くにご用時の際はぜひお試しください!
The Elephant Walk(http://elephantwalk.com/)