アメリカ発祥の地として知られるボストン。
街中には様々な史跡や歴史的建造物がたくさんありますが、以前とは全く違った使われ方をしている建築物も。
実はビーコンヒルやマサチューセッツ・ジェネラル・ホスピタル(MGH)目の前にあるリバティーホテルは、元監獄として使われていたことで有名です。
この建物は元々1851年、ボストン熟練の建築家と刑務所管理学者が共同で作ったものです。
19世紀半ばの『ボストン・グラナイト・スタイル』を表す良い例とされており、”この時代とボストニアン気質にふさわしい気品と強さが共鳴している”建築物であると歴史家は話しています。
1973年、ボストンの犯罪者達を収監して120年が経ったころ、生活環境が良くないことを理由に囚人が反乱を起こしました。
そして刑務所は憲法で定められた囚人の権利を守らず違反していると通告されてしまったのです。
囚人達は他の刑務所に移されることになり、1990年に最後の囚人が移されました。
1991年にはMGHがこの廃れた建物を所有し、建物を保全するための使い道を考え始めます。
その後Carpenter& Company社がMGHから土地と建物をリース契約し、デザイナーと建築家のチームと、マサチューセッツ歴史委員会やボストンランドマーク委員会などの歴史家、保全家が協力し、ホテルへと改築することに。
元刑務所とは思えないようなスタイリッシュな内装で、天井の高い吹き抜けのロビーもとても開放感があります。
石造りの重厚な外観も見もので、1階のパーには独房を改装した場所も。
現在はきれいで明るいおしゃれなバーとなっていますが、よく見ると狭い個室に檻のような扉が付いています。
少し暗いホテルの中で、ところどころに残る監獄の雰囲気を味わっていてはいかがでしょうか。
The Liberty Hotel Boston(http://www.libertyhotel.com/)
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